Everything happens for a reason!ーーH.T.さん(2022年度卒業)

 

大学生にとって大きな関心事の一つである就職活動。東洋英和女学院大学の学生の中には、航空業界での就職を希望する学生も多くいます。この春、英和を卒業したH.T.さんは、航空業界で働きたいという子どもの頃からの夢を実現しました。夢に近づくために、どんな学生生活を送ったのでしょう?さっそく訊いてみましょう♪

卒業式で


【今回のゲスト】 氏  名  :H.T.さん 卒業した学科:国際コミュニケーション学科 卒業年月  :20233 卒業時のゼミ:平体由美ゼミ 現在の仕事 :航空業界

―ご卒業おめでとうございます。今日は、英和での学生生活や就職活動についてお話を聞かせてください。まずは、なぜ東洋英和に入学することにしたのか教えてください。

 ありがとうございます。英和に入ったのは、第一にエアライン業界への就職率が高いということがあったからです。また、私はコミュニケーションのための英語を学びたいという気持ちが強かったので、それを学べる大学だというのもポイントでした。英文科などにいくと、単語の成り立ちや文法を学ぶと思うのですが、私はそういったことではなく、コミュニケーションのための英語を学びたいというのが一番の希望でした。

 

―高校生の時から、すでに英語を使ってお仕事をすることを考えていたのですね。航空業界でのお仕事に興味を持ったのは、どのようなことがきっかけだったのですか。

 祖母が九州に住んでいて、昔から飛行機に乗る機会が多くて、空港という場所にワクワクしたものを感じていました。中学生くらいから、洋楽にハマって英語が好きになり、英語を使う仕事をしたいという気持ちが出てきて、その頃から、絶対に航空業界で働きたいという思いを持っていました。最近、中学校の卒業文集をみたら、将来の夢の欄にそう書いてあったんです。その頃から私は一つのものを追い求めて、そして夢が叶ったんだ、と思ったら感慨深くて、すごくうれしかったです。

 

―英語を使う仕事への憧れがあったのですね。やはり、大学時代は英語を学ぶために長期留学を経験されたのでしょうか?

 1年生の頃からTOEFLの勉強もしていたし、留学に行きたい気持ちはありましたが、金銭的に長期の留学は無理で諦めました。でも、英和には話すための英語の授業がたくさん用意されていて、そういった授業を積極的にとって勉強しました。コロナ前には、数週間のオーストラリアでの英語プログラムに個人的に参加したりもしました。英語を楽しみたい、という気持ちで勉強を続けて、今ではネイティブの方に自分から積極的に話しかけたり、少しずつではありますが、以前よりは会話することができるようになりました。大学に入る前には、ネイティブの方に話しかけるなんてとてもできなかったのですが、大学での学びを通して、英語を話すことへの恐怖心がなくなりました。

 

―長期留学を経験せずに、英語が得意になったのですね。大学では、英語以外にはどのようなことを学んだのですか?

 私は、アメリカがご専門の平体由美先生のゼミに所属していました。日本のニュースって、アメリカ社会を取り上げることが多いと思うのですが、大学生になってすぐの頃は、そういうニュースの意味をきちんと理解することができなかったんです。国際的なニュースの内容や背景をきちんと理解できるようになりたいと思って、アメリカのことを学べる平体ゼミを選びました。ゼミでは、とにかく文献をたくさん読まなくてはならなかったので大変でしたが、本当に勉強になりました。たとえば以前は、人種問題というと、黒人と白人の間にある問題だとしか思っていませんでしたが、ゼミでの学びを通して、その背景にあるもっと複雑な問題を理解できるようになりました。その学びが、人種問題以外の色々なことにもつながっていきました。日常生活の中でも、どうやったらみんなが気持ちよく過ごせるだろう、と自然に考えながら暮らすようになりましたし、見た目が外国人風だからといっていきなり英語で話しかけるのはどうなのかな、とか。ジェンダーとか、家族とか、そんな社会問題をきちんと日常と結びつけて考えることができるようになりました。当たり前だと考えていたことが、全然当たり前じゃないんだな、って。就活をしていて気付いたんですが、大学で学んだこれらのことって、航空業界で働くためにはすごく大切なことだと思います。飛行機に搭乗するお客様には本当にいろんな人がいらっしゃるので。

 

―本当にそうですよね!H.T.さんは、夢だった仕事を手に入れることができたということですが、英和での就職の支援はどのようなものだったのでしょう?

 2年生の時に、キャリアセンターが主催しているエアライン講座に参加したんです。3回くらいの講座の中で、お辞儀の仕方とか、模擬面接とか、エントリーの仕方とか、エアライン業界の基本的なことを学び、これがその後の就活ですごく役に立ちました。就職のためにエアラインスクールに通う人もいますが、私の場合はそういったところには通いませんでした。英和は、エアライン業界に就職する人が多いので、キャリアセンターのスタッフの方々も慣れているし、情報もたくさんお持ちなので、就活の最後のほうは、週に3、4回の予約をとって通っていました。キャリアセンターでは本当にいろんなイベントを開催していて、4年生の先輩からエントリーシートを添削していただいたり、就職活動を終えた4年生や卒業生から話を聞く機会もありました。そんな中で知り合った同じ学科の先輩とは、就活中もずっとアドバイスをいただいていました。下の写真は、就職が決まった後、その先輩にお礼のプレゼントを渡しているところです。



―エアラインスクールに通うことなく、夢のエアライン業界への就職を実現させたのですね。本当によかったですね!

 本当にうれしかったです。エアラインは数社を受けました。最終的に一番入りたかった会社から内定をいただくことができたのですが、他も最終面接やその直前まで進みました。実は、書類にすら通らないだろうと思っていたので、本当にびっくりしました!内定の電話は、大学で受け取ったんです。もう信じられなくて手が震えました。そのまま大学のキャリアセンターに行って報告したら、皆さんが拍手をして喜んでくださって、それが本当にうれしかったです。

 

―キャリアセンターの方々が一緒になって喜んでくれたのですね。聞いていて私もうれしくなりました!最後に、英和でこれから就職活動をする後輩のみなさんへ、アドバイスをお願いします。

私は、Everything happens for a reasonという言葉を大事にしています。これは、起こることすべてには理由がある、という意味ですが、一見、自分の夢と関係ないように見えることでも、その先にはかならず役に立つことがあると思うので、なんでも恐れずにチャレンジしてほしいと思います。

 もしもどこかで失敗してしまっても必ずその失敗には意味があるものだと前向きに考えるようにしています。こういった考えを持てるようになったのも就職活動を経験してからです。就職活動を始めて半年以上は失敗続きでした。参加したインターンシップで恥ずかしい思いをして帰りに都内の駅の隅で泣きそうになりながらキャリアセンターに電話したこともあります(笑)。それでもこの落ち込んだ気持ちを引きずらないために他のインターンにすぐ申し込みをしていました。こうして就職活動を続けて、3年生の3月以降驚くことに上手くいくことが増え、あの時の辛い経験が利益としてかえってきているんだなって感じました。


 これが私が大学生活で学んだことです。インターンシップに参加することも挑戦だし、受かるかわかんない面接に行くのは怖いな、と思っても、とりあえず行ってみる、そういうことすべてがチャレンジだと思うので。失敗を恐れずに何事にも100%の姿勢でチャレンジしてほしいなと思います。それが夢を叶えることにつながると思います。







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