勉強したいと思ったときに支え励ましてくれる環境がある――国際社会学科1年 加納穂乃さん

今回は東洋英和女学院大学に入学してまもなく一年となる加納穂乃さんを紹介します。長野出身の加納さんは、情報をいろいろと調べてどんどん参加していく、とてもパワフルな学生です。大学選びの当初は英和のことを知らなかったという彼女ですが、入学してからは大学の資源と機会をフル活用して成長しています。


――まずは英和を受験してみようと考えたきっかけについて教えてください。

担任の先生にすすめられたのがきっかけです。私は受験先を考えているときに第一志望がない状態でした。国際社会系の勉強がしたいとは思っていたのですが、特にどの大学に行きたいというのはありませんでした。そんな時、担任の先生が「少人数制だし、留学も充実しているし、自然にあふれているし、この大学なら君の良さが伸びると思う」と言ってくださり、それから大学案内を取り寄せて検討したところ、いいかもと思って。

 

――となると、オープンキャンパスには参加しなかったのですね。

参加しませんでした。一般入試で初めてキャンパスを訪れたのです。わぁ自然の中にある、先生の言ったとおりだ、と思いました。

 

――入学式の印象はどうでしたか?

キリスト教だなあと思いました(笑)。入学式も礼拝形式ですしね。周りを見渡すと、すでに知り合いグループができているし、みんなメイクやヘアスタイルがキレイだし、長野出身の私にはキラキラ感がすごかったです。



――うちの学生は確かにキラキラしている人もいますが、我が道を行くタイプもいて、人それぞれですよね。すでにグループができていることに不安はありませんでしたか?

それはなかったです。SNSなどで事前につながるのは不安解消にいいかもしれませんが、私はそれはしなくても良いかなと。実際なんとかなって良かったです。

 

――そうですね。しかも入学後、さまざまな活動に参加していますね。

はい。今はコーヒープロジェクト*や聖歌隊、軽音楽部、国際交流部に参加しています。先日のサレント大学とのオンライン交流会*では、副部長をサポートしてファシリテーターを務めました。イタリア人大学生と交流するのはとても楽しかったです。聖歌隊は部員が集まって練習をしていまして、クリスマス礼拝などで歌わせてもらいました。これはオンラインでは無理ですね。


――オンラインでの活動や授業は、幅が広がって便利な部分と、人に直接会えないもどかしさの両方がありますね。

オンデマンドの授業は、先生の顔を一度も見ずに終わるのが悲しいです。それでもzoomを利用した授業もありますし、必修のフレッシュマンセミナーでは担当の堀川先生がいろいろと配慮してくださって、学生同士の議論がかなり盛り上がっています。プレゼンテーションの準備では一通りのやり方を教えてくれるだけでなく、一人ずつアドバイスをしてくれ、しかもどうやったらもっと良くなるかをみんなで検討する感じで、とても楽しいです。堀川クラスのプレゼンはどれもすごく面白いですよ。

 

――なるほど。フレッシュマンセミナーは大学での勉強に必要なスキルを学ぶクラスですが、それ以外の専門的な授業はいかがですか?

今野先生の国際関係史や、河野先生の政治学入門が面白いです。つねに俯瞰しながら物事を見ている感じがします。いろいろな視点から考えてみるというのが、高校での勉強と違って新鮮です。高校だといい点数をとることが目的になりがちですが、大学だと自分が興味を持ったテーマを掘り下げていけるので、学びの質がぜんぜん違いますね。なんというか、生きていく上での道しるべを学んでいる様な気持ちになります。

 

――正直、どの大学もそのような場所を提供していると思いますが、英和ならではの良さは何だと思いますか?

少人数制のところです。他の人の名前はおぼえやすいし、意見も言いやすいです。自分が勉強したいと思ったときに、先生や同じ学科の人など意見交換できる人がいる、そのような環境が整えられている、というのは本当にありがたいです。コーヒープロジェクトでも、自分の価値観を受け入れてくれ興味をもって聞いてもらえる経験をしました。ここからSDGsへの関心がとても高まりました。これからは最近研究で扱った「つくる責任、つかう責任」だけでなく、貧困や飢餓、環境についていろいろと勉強していきたいです。

 

英和の良さは、単にさまざまな価値観の人が集まるだけでなく、自分の考えを練り上げ、それを互いに尊重しながら議論ができる環境にある、と加納さんは言います。コロナ禍で対面での交流が限られている現状ではありますが、いつかは直接の交流が復活し、留学も再開します。そのときには、獲得した知識やスキルをフルに使って自分の限界をさらに広げていくことができるはずです。


*コーヒープロジェクトについては、こちら

*サレント大学とのオンライン交流会の様子については、こちら

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