フードロスをなくそう! 国際社会学部3年、羽二生恵さんの活動
今日は、国際社会学部3年の羽二生恵さんにお話を伺います!羽二生さんは、フードロスを削減するための活動に参加して、お友だちと一緒に紙芝居を制作したそうです。
――フードロスに興味を持ったきっかけは何だったのですか?
以前から母が、生活困難者の方々を対象としたボランティアに参加していたので、私も時間がある時は一緒に手伝ったりはしていたのですが、その活動を区の職員の方が見にいらしたことがあって、その時に区の職員の方から、ゴミの分別の紙芝居はあるから、同じようにフードロスの削減を呼びかけるような紙芝居を作ったどうかというお話があって、母からやってみたら?と言われ、イラストの上手な友だちと一緒に作りました。友だちが絵を描いてくれて、私が物語を書きました。
中高一貫の女子校に通っていたのですが、その学校でも石川町にある生活困難者のところに炊き出しに行くというボランティア活動をやったことがあったり、母の活動の影響もありますが、ボランティア活動は割と身近なものだったと思います。
――フードロスのための活動ですが、この紙芝居のタイトルにはフードドライブとなっていますが、フードドライブを簡単に説明していただけますか?
フードドライブは、各家庭で使いきれない未使用の食品を持ち寄り、地域の福祉団体や施設等へ寄付する活動です。「もったいないをありがとうへ変える」活動とも言えます。
――この物語を書きながらフードロスについてどんなことを考えましたか?
私も、食べ物を多く買いすぎて消費しきれず、捨ててしまった時に、無駄なことをしてしまったなと思いました。しかし、フードドライブでは、余っている食品を必要な方にお渡しできるので、これは食べ物を無駄にしないだけでなく、困っている人を助けるとても素敵な活動だと思いました。
――物語を書くうえで苦労したことはどんなところですか?
最初は、ナレーション形式で書いていたのですが、対象が小さい子どもたちだったので、登場人物たちに会話形式でやりとりをしてもらうように変えたり、どう表現したら伝わるかというのを考えるのが難しかったです。
――この紙芝居はどこで、どんな風に使われているんですか?
今は、金沢区がこの紙芝居を2セット作ってくださって、それを区の職員さんが幼稚園などを訪問して子どもたちに読み聞かせてくれています。
私自身の経験からも、小さいうちに教えてもらったことは大人になってからも心に残るので、小さいうちから食べ物の大切さや困った人たちを助けるということを教えることはとても良いことだと思います。
――この紙芝居は今後どのような活動に生かされるのでしょうか?
今は、コロナで区の職員さんも幼稚園の訪問ができないので、読み聞かせを録画して、オンラインで発信できるようになるかもしれないと聞きました。また、幼稚園だけでなく、学童保育の場所などでも活用される計画があるそうです。
それと、私の通っていた中高一貫の女子校にも、金沢区から1セット寄贈してくださると聞いています。
――それは素晴らしいですね。中高の生徒さんたちも先輩の素晴らしい活動に喜ばれるでしょうね。
私は中高時代に通っていた女子校が大好きなので、それはとっても嬉しいです。
そして私自身、このように残っていくものに携われたことがとても嬉しいです。もしまた機会があれば、違うテーマで紙芝居を作りたいと思います。
フードロスの削減は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)12 の「つくる責任 つかう責任」のターゲット12.3にも示されています。具体的には、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる」というものです。フードドライブの紙芝居を通じて、家庭でのフードロスが減っていくことを期待しています。羽二生さんは、地域でのボランティア活動に加えて、大学でもオープン・キャンパスのスタッフとしても活躍しています。地域や大学での活動に積極的に関心を持って参加していく姿勢こそが、持続可能な社会づくりの第一歩です。羽二生さんの今後の活躍を応援していきたいと思います。
コメント
コメントを投稿