大学院進学・・・可能性は自分次第 ーー佐々木里奈さん(2020年度卒業)



今回は、2020年に国際コミュニケーション学科を卒業した佐々木里奈さんにインタビューしました。佐々木さんは、卒業後大学院に進学され、現在は、青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際コミュニケーション専攻の修士課程1年生です。

 

 ――まず英和での大学生活についてお伺いします。大学進学に際して、東洋英和女学院大学を選んだ理由を教えてください。 

 英和は第一志望でした。その理由はシンプルで、一つはスカラシップ入学で学費免除の可能性があったことと、もう一つは頑張れば(良い成績を取れば)留学ができることでした。大学在学中に留学するのが夢でしたので、その二つが実現する可能性のある東洋英和女学院大学に入学できてうれしかったです。 

 ――大学で印象的な授業はありますか? 

 実は、英語も含めコミュニケーション系の授業には興味があったのですが、大学入学当初は、政治とか国際協力にはあまり関心がありませんでした。でも受講してみると、この知識は留学して世界中の人とコミュニケーションをとるのに重要だと感じました。特に海外では、学生でも政治について熱く自論を繰り広げたり、国際社会の問題について学生同士ディスカッションすることが多いので、世界を知るという意味において基礎知識としてとても重要なことに気づきました。

 ――卒業論文では何をテーマにされたのですか? 

 卒業論文は、「ドイツ進出した日系企業が抱える問題-日独コミュニケーション比較と異文化トレーニング-」というテーマで書きました。内容は、日系企業が抱えるコミュニケーション問題について、ホールのハイ・コンテクスト、ロー・コンテクストや時間感覚の差等の日独比較を行い、問題解決のためにどのような異文化トレーニングが必要なのかを論じました。

 ――在学中、念願かなってドイツに留学されたのですよね? 

 2年生の冬休みから3年生の後期まで、約1年間ドイツにのケルンにあるビジネススクールに留学しました。ドイツでは、英語で授業を受け、ドイツ語も勉強し、インターンシップも経験して、本当にハードでしたが充実した時間を過ごしました。留学は英和に入学した時からの目標でしたし、想像を超える素晴らしい経験になりました。 

 
写真一番左が佐々木里奈さん

 ――留学経験でご自身に、どのような変化がありましたか? 

 まず、本当の意味で異文化を実感しました。大学の寮に住んでいたのですが、寮にはドイツ人だけでなく、アジアやアメリカからの留学生もいました。世界中の文化と触れ合える環境でした。さまざまな文化背景の人と関わる中で、自分の日本人としてのアイデンティティも再確認しました。また、ドイツの会社でのインターンシップでは、当初、ドイツ人のワーク・ライフ・バランスの取り方や、職場でのコミュニケーションの違いに戸惑いましたが、異なる価値観にふれ、視野が広がりました。 

 ――最初から大学院への進学を希望していたのですか? 

 大学に入学したときは、大学在学中に留学したいという目標だけで、卒業後は就職するつもりでした。でもドイツの留学中にドイツ人の大学院生とも交流があり、その人たちとコミュニケーションをとるうちに、漠然とですが「大学院進学」という選択肢が頭の中に浮かびました。 

 ――青学の国際コミュニケーション専攻を選んだ理由は何ですか? 

 ドイツ留学でビジネススクールに行ったのですが、やはり興味は異文化間コミュニケーションでした。特にインターンシップでドイツの企業で働いた経験から、職場での異文化コミュニケーションに興味をもつようになりました。 

 ――大学院での生活はいかがですか? 

 大学の学びとの違いに戸惑っています(汗)本当に学びが深くて・・・今も課題に追われています。今まで、自分で言うのも何ですが、ずっと成績も良かったんです。課題もサクサクこなす方でしたが、大学院での課題は、考えて、考えて、考えて、と言う感じで、まさに解のない課題と、そして自分と向き合っている感じです。 

 ――将来のヴィジョンは? 

 まだ全然見えていませんが、博士課程に進むことも、就職することも選択肢にあります。ただ、こんなに大変な大学院での学びと就職活動を両立できるか不安があります。まずはきちんと修士論文を書き、その後で考えたいと思っています。でも仕事をするならサポート役のような仕事より、自分で企画して切り拓いて行くような仕事がしたいと思っています。 


 佐々木さんは、英和で留学という目標を達成されました。そしてドイツへの留学経験や現地でのインターンシップを通して、新たな目標を見つけられ、大学院進学という道を選択されました。佐々木さんが自らの努力と行動力で道を切り拓いていく様子から、可能性は自分次第、無限大だと感じました。これからも東洋英和のOGとして、ますます活躍されることを期待しています!

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