英和の海外プログラムを満喫!―――大学時代のたくさんの貴重な出会いに感謝(国際コミュニケーション学科4年 楠田千乃さん)


今日は、国際社会学部4年の楠田千乃(くすだゆきの)さんにお話を伺います!
楠田さんは、英和在学中に3回の海外プログラムに参加されています。今日はそのお話を中心にお伺いしようと思います。 


 ――今日は楠田さんに英和で過ごした4年間を振り返っていただこうと思います。まず、なぜ英和を受験したのですか? 

 実は、通っていた中高が国際交流の盛んな学校で、中学3年生の時に、ニュージーランドに3ヶ月の留学に行きました。その時の経験が本当に素晴らしくて、その影響で私は国際コミュニケーションや異文化コミュニケーション、そして英語を勉強して教員免許も取得したかったので、その3つが学べる英和を受験しました。

 
写真右から二人目が楠田さん

――ニュージーランドでの経験はどのようなものだったのでしょうか? 

 私自身、中学の時は英語が得意だったわけでも、英語の成績が良かったわけでもないのですが、学校のプログラムでニュージーランド留学というパンフレットを見た瞬間にビビッと響くものがあり、勝手に行くしかない!と思い込んでしまったのです(笑)応募基準を達成していない項目もあったのですが、熱意で先生方にアピールし、留学の切符を手に入れました。留学には携帯も持参せず、日本との通信を遮断して、ニュージーランドの生活に浸りました。

3ヶ月の留学期間の最後に、留学生が全校生の前でスピーチするというイベントがあり、クライストチャーチで起こった地震と、東日本大震災のことを題材にニュージーランドと日本の共通点についてスピーチしたのですが、スピーチの途中で緊張や色々な思いで感極まってしまい涙が止まらなくなり、途中で中断。もう一度登壇したときには、全校生徒がスタンディングオーベーションで迎えてくれました。そのスピーチの後には、全校生徒が知り合いのようにみんなが声をかけてくれて、本当にスピーチを頑張って良かったと実感しました! 

 ――素晴らしい経験ですね。それで英和でも海外プログラムに積極的に参加したのですね。

一番最初は、2年生になる直前の春休みにカナダの文化を学ぶ海外英語実習だったそうですね。 はい。春休みに6週間カナダに行きました。2年生の後期に長期留学を予定していたので、練習のつもりでこのプログラムに参加しました。このプログラムでは、最初は大学の寮に一緒に行った友達とルームシェアしたのですが、その友達とできるだけ英語で話そうとルールを決めて、日本人同士でも英語を学べるんだとわかりましたし、カナダ人の考え方や文化を学ぶことができ視野が広がりました。このプログラムでは地元の人たちとの交流は少なかったのですが、現地の大学生とはたくさん交流できました。 

 ――2年生の夏休みには、オーストラリアで日本語を教えるボランティアに参加されたそうですが、どのような経験だったのでしょうか? 

 このプログラムは英語の先生からの紹介で、行ってみたいなと思っていたのですが、9月からオレゴンへの語学留学プログラムに出発することが決まっていたので、スケジュール的に厳しいかと思ったのですが、やってみたいことはすぐ行動するタイプで、思い切って行きました!あの時行かなかったら、コロナウィルスで行けなくなっていたかと思うと本当に行って良かったと思います。 

オーストラリアでは、日本語専攻で大学を受験するときに日本語の能力の試験があるので、中高で日本語の科目があるのですが、私は、主に高校3年生のスピーキングのティーチャーアシスタントとして働きました。この時は、オーストラリア人の家庭にホームスティし、家族の一員として過ごさせていただきました。ボランティアとして行っているので、自分の課題などがなく、自由時間が多くあったので、ホストファミリーの姉妹たちの勉強をみてあげたり、本当にオーストラリアの家庭生活を満喫しました。 

 ――オーストラリアから帰国後3週間で、今度はオレゴンに留学したのですよね? 

 そうなんです。もうバタバタで準備をしてオレゴンに行きました。オレゴンでは大学の寮で生活しましたが、オレゴン大学の付属の語学学校に通ったので、世界中から英語を学びに来ている人たちと友達になりました。オレゴンでは、英語を学ぶことはもちろんですが、世界中の同世代の友人ができ、多様な文化を目の当たりにして、実践的に多文化共生ということを実感しました。 

 ――英和の海外プログラムを満喫された楠田さんですが、英和での大学生活はいかがでしたか?

 英和に入学した当初は、目標を見失っていた瞬間もあったのですが、大学生活での目標を何か見つけなくては!と思い立ちました。そして、まず取り組みたいことを見つけようと思いましたね。受験の時に考えていた、国際コミュニケーションや異文化コミュニケーションを学ぶこともそうですが、英語教師になるんだという夢を実現するためには、英語も頑張らなくてはいけませんので、すぐ気持ちを切り替えて、目標を立てて一つひとつ取り組みました。

――海外プログラム以外に在学生から見た英和の良さってどんなところですか? 

 一番感じるのは、先生のと距離が近く、いろんなことを相談できる点です。迷ったり、悩んだ時、いろんな先生に相談に乗ってくれましたし、アドバイスをいただきました。英和の良さは、教員と学生の距離感が近いことで、些細なことでも相談しやすい雰囲気があるところだと思います。 

 ――後輩たちへのアドバイスはありますか? 

 私は本当に英語が得意な学生だったわけではないのですが、目標を持ったことで変われました。英語を頑張ったおかげで、世界中に友達ができましたし、多くの貴重な経験をすることにつながりました。英語はツールですが、このツールが私の世界を広げてくれましたので、これから大学を受験する人も、大学に入ったばかりの人も、何でもいいので目標を持って大学生活を送ることで、自分の世界を広げるきっかけを見つけることができることを伝えたいです。 

 ――来年からは高校で英語の先生として教壇に立たれるわけですが、どんな先生になりたいですか? 

 私自身、最初から英語が得意だったわけではないのですが、英語の面白さを教えてくれた笹島先生、マグダレナ先生、竹下先生との出会いがあって、英語教師の道に進むことになりました。なので、英語に苦手意識のある生徒には英語の楽しさを知ってもらえるような授業をしたいと思います。今は留学がしにくい状況ですが、自分の留学経験を伝えて、異文化理解につながるような授業をしたいです。それで英語を学ぶと楽しいことがあるということを伝えられるような授業をしたいと思います。 


 楠田さんは4年間あっという間でした、とお話しされていましたが、その中身はとても充実した日々だったことが分かります。何事にも積極的に取り組む!この信念が彼女の大学生活をより豊かにしたのではないでしょうか。そして今後の人生も・・・

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