ゼミノート(Vol.1)町田小織ゼミ:身近な問題と世界の課題のつながりを体感する

今回からゼミを紹介する連載「国際社会学部ゼミノート」のスタートです!

そもそもゼミって?
本学では、2年生から本格的にゼミ活動がスタートします。
ゼミでは、1年間同じメンバー(十数名程度)で特定のテーマについて主体的に学んでいきます。学びたいテーマや教わりたい先生を自分で選び、議論や実践を通して学びを深めていくゼミは、大学の学びの醍醐味です。

☞具体的にどんなゼミがあるのか、みていきましょう!


町田小織ゼミ

町田ゼミは、バルカンと横浜をフィールドに、PBL(Project-Based Learning)の手法に則って、課題の発見と改善にチームで取り組む実践型のゼミです。

行政や大使館等とも連携し、毎週多様な外部講師をお招きする中で、地元横浜の課題と遠い異国の問題に、実は多くの共通性があることを実感できるプログラムを展開しています。


たとえば、2021年度前期には、2030SDGs公認ファシリテーターの塚本充さんをお招きしてSDGsワークショップを開催しました。





2015年の国連サミットにおいて採択されたSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を理解し、一人一人が行動に移していくこと(think globally, act locally)は、これからの国際社会を担っていく学生たちにとって重要な課題です。また、大学が所在する横浜市は、SDGsの達成に向けて優れた取組を提案する「SDGs未来都市」に選定されています。


十日市場在住で大学とは「ご近所さん」でもある塚本さんは、体験型のカードゲーム「2030SDGs」の公認ファシリテーターの資格をおもちで、通常であれば2時間半程度かかるワークショップを、今回のために90分にカスタマイズし、限られた時間の中でSDGsが「ジブンゴト」としての実践を求めているということを伝えてくださいました。


ゲームの中で学生は様々な架空のプロジェクトを実行しつつ、経済、環境、社会といった尺度で表現される2030年の国際社会を形成していきます。一つ一つの選択が、未来の世界にどんな影響を及ぼしていくのかを体感することで、SDGsが描く2030年の社会とその課題を、より身近で現実的なものとして理解することができました。





町田先生コメント
身近なところから取り組む<think globally, act locally>というSDGsの考え方は、本ゼミが重視している精神の一つで、「誰かのために、まず私から始めましょう」という英和スピリッツの考え方ともリンクしています。
SDGsを理解し、十日市場住民の方と交流する機会でもある今回のワークショップは、これからゼミでプロジェクトに取り組んでいくためのチーム・ビルディングという意味も含めて、重要なキックオフ・イベントになったと思います。
7月17日(土)にみどりアートパーク(横浜市緑区民文化センター)で開催された、一般の方向けのSDGsワークショップでは、ゼミ生が塚本さんのアシスタントとして参加し、地域の方々の学びを支援することができました。「私にできることは何か」を実践した好例です。



大学のある横浜の問題と、世界の問題につながりがあるなんて気づかなかった!
町田ゼミの実践的な学びには、毎回好奇心が刺激されるなあ!






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