初めて尽くしのかえで祭!――国際社会学科3年 中森梨乃さん

皆さんには「自分を語れるもの」がありますか?今回ご紹介する中森梨乃(ナカモリリノ)さんは、高校3年生の時に「私には語れるものがない」と悩んでしまいました。その反省を活かし、英和に入学してから様々なことに挑戦しています。今回は、1030日(土)、31日(日)に開催されるかえで祭の広報チーフである、中森さんにお話を伺います。
 


                        2019年度のかえで祭終了後、広報セクションの仲間と記念撮影
                                                      (左から3番目が中森さん)

 

――今年のかえで祭は史上初のオンライン開催とのことですが、本番を間近に控えていかがですか?

 

正直、本当大変です(笑)。何もかも初めて尽くしです。2019年度までは、広報の仕事のメインはパンフレット作成でした。しかし、オンライン開催となったので、配布する紙のパンフレットはありません。つまり、業務内容が全く変わってしまったんです。

 

――確かに。言われてみればそうですね(笑)。では、何を担当しているのですか?

 

オンライン開催ということは、そのwebサイトが必要です。それを広報が担当することになり、チーフの私が業者さんと打ち合わせしてきました。先日、本番用サイトのプロトタイプがあがってきて、「うわ~本当にかえで祭が始まるんだ~」と実感がわいてきたところです。

 

――オンライン開催のメリットは何ですか?

 

やはり、どこからでもアクセスできることです。特に英和を進学先に考えてくれている遠方の高校生にとっては、わざわざ飛行機に乗って、遠路遥々キャンパスまで来なくていいので、気軽に参加できると思います。それから芸能人の方のトークショー(講演会)コンサートミズコンテストといった人気のコンテンツが、期間限定ではあるものの、繰り返しご覧になれる点です。

 

――さすが、広報のチーフですね(笑)。中森さんも高校生の時にかえで祭にいらしたのですか?

 

はい、オープンキャンパスもかえで祭も見に来ました。オープンキャンパスに参加した際は、オープンキャンパススタッフの印象が良かったのですが、その人たちは選ばれた人かもしれないと思い、普通の学生さんを見たいと思いました。オープンキャンパススタッフ以外の普段の学生の姿を見たいと思ったんです。

 

――高校生の目から見たかえで祭や英和生はいかがでしたか?

 

露店や研究発表をしている学生さんに、いろいろと質問してみました。皆さん親切で、「1年生からゼミがあって、そのゼミごとでかえで祭に参加している」とか、「1、2年生は参加が必須」だとか、教えてくれました。

 

かえで祭の印象としては、チャラチャラしていなくて、研究発表もあっていいなと思ったことを覚えています。サークル中心ではなく、授業の一環としてゼミが全面に出ているというところです。というのも、真面目な大学に行きたかったんです。社会に出てから活かせるようなことを学びたい、スキルを身につけたいと思っていたので、遊んでばかりの大学は嫌だったんです。

 

――偉いですね~。高校生の時にそんなことを考えていたんですか。だから学芸員養成課程司書課程を履修しているのですか?

 

はい。英和ではいろいろな資格が取得できるので、できるだけ取ろうと思っています。本当はもっと取ろうとしていたのですが、さすがに両立が難しく、最終的に博物館学芸員と図書館司書だけに絞りました。今年の夏休みに博物館実習を完了したので、卒業時に学芸員と司書の資格が取れる見込みです。

 

――かえで祭の広報チーフで大変な時に、実習に行ったのですか?博物館の実習はいかがでしたか?

 

私は、はまぎんこども宇宙科学館(横浜こども科学館)で実習しました。64人の応募者のうち、選考で8人採用だったそうで、その倍率で合格できたことが嬉しく、自信に繋がりました。

 

実習では、広報について講義を受けたり、他の実習生と企画・提案したりしました。博物館でも広報が重要であるということ、人とのコミュニケーションが大切だということを学び、それがかえで祭の仕事にも繋がったり、かえで祭の広報で学んだことが実習に活用できたりしました。

 

同館は1984年開館なのですが、展示は当時のままなんです。つまり37年間変わっていません。それにもかかわらず、2018年に史上最高の入館者数を記録しています。建物や展示が古いということは、デメリットに見えるかもしれませんが、地域密着で、近隣の人とのコミュニケーションを大切にしているので、いつまでも愛されているんです。ボランティアさんなしに科学館は成り立たないそうです。

 

箱根 彫刻の森美術館の「幸せをよぶシンフォニー彫刻」にて

 

――素晴らしい。実習中にいろいろなことを学んでいますね。でも、かえで祭の広報チーフをやりながら、学芸員と司書の資格取得を目指し、他の科目の勉強もするのは大変ですよね。どうしてそんなに頑張れるのですか?

 

高校3年生の時に、大学への出願書類を作成していて、「私には自分を語れるものがない」と気づいてしまったんです。応募書類に何も書けないし、面接で何も話せないと思ってしまい、試験日も緊張のあまり涙目でした。もうそんな思いはしたくありません。自分に自信をつけるためにも、大学で様々な経験をし、語れるものをつくろうと思いました。

 

――大人でもなかなかいないですよ、自分を語れるものを持っている人なんて(笑)。高校生でそのように思い、奮起して大学で頑張っている中森さんをリスペクトします。最後にかえで祭のPRをどうぞ♪

 

中森さんが描いたかえで祭ポスター

 

今年のテーマは「TSUMUGU~紡ぐ~-英和生による新たなステージ-」です。是非、かえで祭実行委員会公式Twitterをフォローしてください♬

 

――中森さん、かえで祭の準備でお忙しい中ありがとうございました。皆さんも是非オンラインのかえで祭にご参加ください。

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