他流試合、越境学習で自己研鑽!――白砂翔子さん(2016年度卒業生)

皆さんは、頑張ったにもかかわらず、結果が自分の思い通りにならなかったことがありますか?スポーツでも勉強でも、望む結果が得られないことはしばしばです。今回お話し頂いた白砂翔子(シラスナ ショウコ)さんも、大学受験で希望通りにはいきませんでした。しかし、本学入学後にオープンキャンパススタッフとして大活躍。英和の魅力を高校生に伝える伝道師となりました。そんな白砂さんの学生生活をご紹介したいと思います。

 

現在の白砂さん@都内のカフェ


 【今回のゲスト】

氏名:白砂 翔子(シラスナ ショウコさん

卒業した学科:国際社会学科

卒業年月:20173

卒業時のゼミ:増田 弘ゼミ

在学時の課外活動:オープンキャンパススタッフ

現在の勤務先:株式会社 時事通信社 総合メディア局メディアソリューション部

 

――白砂さんは報道機関にお勤めですが、在学時はメディア学・メディア研究をしていたのですか?

 

いえ、特にそういうわけではありません。現在は定年退職されていらっしゃいますが、政治学がご専門の増田弘教授(当時/現在は名誉教授)のゼミでした。卒業論文も「日米安全保障と核密約問題」がテーマでした。増田先生は現在も平和祈念展示資料館(新宿)の名誉館長であり、ゼミでも沖縄研修があったので、戦争や安全保障の問題に関心が向かいました。

 

                                             沖縄研修時に増田弘先生と記念撮影

 

                                                 謝恩会で増田弘先生と記念撮影

 

また、2年生の時の基礎ゼミは、国際関係論がご専門の高松基之教授(当時/現在は名誉教授)のゼミでした。その時から日米関係に関心があったので、卒論について高松先生にもご相談に伺いました。当時、高松先生は既に英和を定年退職されていたのですが、中央大学でも教鞭をとられていました。まさに「日米関係論」という授業を中央大学でご担当だったので、先生を訪ねていった次第です。

 

英和でも、高松先生の授業では英語の文献を使って戦後の日米関係史を学びました。学術論文で使われる英語は難しいですが、単語やイディオムの解説もあり、日米関係をアメリカの視点で学ぶことができました。自分の関心分野でもあったので印象に残っています。

                                         高松基之先生との会食(一番右が白砂さん)

 

――2年生の時のアドバイザーの先生とも、ずっと関係が続いているのですね。そして退職した大学の教え子の指導をしてくださる高松先生も素晴らしい!!

 

そうなんです。そこが英和の良いところだと思います。実は高校時代に先生との関係が必ずしもうまくいかず、人間関係で悩んだことがあります。先生と生徒の板挟みとなり、自分の考えを表に出せなかったんです。

 

そんな私は、大学受験も自分の望んだ結果は得られず、英和に入学した後もしばらくは「とんがって」(笑)いました。1年次は先生方に対し、かなり自分の意見や納得いかない点をぶつけていたように思います。

 

ところが、英和の先生方はその一つひとつに対し、真摯に対応してくださったんです。私が言ったことにちゃんと向き合ってくれたことが非常に嬉しく、英和は自分に合っていると思いました。先生とコミュニケーションがとりやすいというのは重要です。

 

例えば、英和では受講者が23名の授業でも開講してくださいました。学びたいという学生がひとりでもいるのであれば、その場を用意してくれるというのは本当にありがたいです。少人数教育だからこそ、先生との距離が近く、卒業後も教職員の方々と繋がることができています。

 

――白砂さんはオープンキャンパススタッフの核になる人財で、入試広報課の職員とも親しかったようですね。

 

そうなんです。今でも職員さんと繋がっています。大学の公式サイトでも私がオープンキャンパススタッフをしていた頃の写真が掲載されています(笑)。

                          オープンキャンパススタッフとして活躍していた白砂さん

オープンキャンパススタッフとして高校生と談話(一番左が白砂さん)

 

――大学受験がうまくいかなかったと仰っていましたが、そんな白砂さんがオープンキャンパススタッフをするというのは少し不思議な気がします。オープンキャンパスでは英和の美点を高校生に伝えることが多くなると思うのですが、そこに至るまでの経緯をもう少し教えてください。

 

まず、入学時は留学を視野に入れていたので、成績を重視し、学業を最優先していました。すると1年前期の成績が良かったので、「これでいいんだ!」という自信がついたんです。先生方に認めて頂いたということ、そして先生方と良好な関係性が構築できたので、徐々に変わっていったように思います。

 

また、英和ではインターンシップや他大学との合同ゼミをする機会があり、他流試合を経験することができたんです。例えば増田ゼミでは、衆議院議員会館での議員秘書のインターンシップがありました。私は自民党の議員さんのところで働いたのですが、学生の身分では到底入れないような場に足を踏み入れることができ、国会議員の先生と間近で接することができたのは大きいです。

 

そして、十大学合同セミナー*、「世界とアメリカ」セミナーに参加した経験は今でも良い思い出です。他大学の学生と一緒に学ぶことによって、英和の良い点を再認識することができたと思います。

 

――英和の授業だけでも大変だと思うのですが、インターンシップや他大学の学生さんとも一緒に研究されていたのですか。素晴らしいですね。そこでの収穫は何ですか?

 

「自分はまだまだなんだ!」「もっともっと勉強しなきゃ!」と思ったことです。本当に刺激になりました。「自分は今どのくらいのレベルにいるんだろう?」と考えることが多かったので、他流試合をすることで、「自分は今このくらい」だとレベルを確認していた気がします。それを向上心に繋げていました。

 

十大学合同セミナー等をきっかけに、積極的に英和生以外の人と切磋琢磨する環境に身を置くようになりました。例えば、英和では大学院(六本木)の授業を受講することも可能で、大学4年生の時に2科目履修しました。英和の大学院では9割が社会人です。普段接する機会の少ない社会人学生の方々とともに授業を受け、そこで学んだことを英和(学部)でどう活かすか考えていました。まさに越境学習だったと思います。

 

――そうやって真面目に学業に取り組んだ結果が総代なのですね。最後に英和生へメッセージをどうぞ。

 

社会人になっても毎日勉強です。大学時代は、学ぶということの体力づくりの時間だと思います。仕事柄、エンジニアの人と話す機会も多く、自分の知らないことを調べる力が必要になります。学生のうちから、全然興味がないことでも学ぶ訓練をしておいた方がいいと思います。そして、周りの人の考え方や学びの姿勢をどんどん吸収していってください。

 

――お忙しい中、長時間お付き合い頂きありがとうございました。

 

久しぶりにお会いした白砂さんは立派な社会人となり、ますます知的な雰囲気を漂わせていました。来年も素敵な英和生をご紹介したいと思います。Merry Christmas and Happy New Year!!

*十大学合同セミナーの公式サイトはこちら