幼稚園から英和生!――国際社会学科3年 小谷結子さん

早いものでもう師走。クリスマス・シーズンですね。今年のクリスマス礼拝は1215日(水)にオンラインで配信されます。その中で賛美歌を歌っている聖歌隊の部長、小谷 結子(コタニ ユイコ)さんにお話を伺いました。小谷さんは幼稚園から大学まで東洋英和であり、御曾祖母様、御祖母様も英和生というファミリーで育ちました。

 

チャペルの前で聖歌隊のメンバーと記念撮影(一番右が小谷さん)

 

――もうすぐクリスマス礼拝ですね。聖歌隊の部長を務めていらっしゃるそうですが、練習等はいかがですか?

 

事前録画・録音することになったので、11月に集中して練習を行いました。お客様の前で歌えないことは残念ですが、その代わりにご自宅やスマートフォンからご視聴頂くことができます。「もろびとこぞりて」「ああベツレヘムよ」「まきびとひつじを」等を歌いますので、楽しみにしていてください。

 

年末年始は聖歌隊が最も忙しい時期で、年内はクリスマス礼拝、年明けはチャペルコンサートがあります。20221月に行われる29回チャペルコンサートでは、東洋英和女学院校歌も歌います。それ以外に賛美歌を2曲予定しています。

 

――今年はかえで祭もオンライン開催だったので、聖歌隊の動画を拝見しました。聖歌隊にはいつ入部されたのですか?

 

1年生の時に入部しました。そして202011月に部長となり、部員15名をまとめています。2021年春から、聖歌隊の新しいTwitterアカウントも動かしています。その甲斐あってか、新入生の勧誘もうまくいき、合唱をするのに十分な部員が揃いました。

 

2019年度のクリスマス礼拝(一番左が小谷さん)

 

――大学も英和を選んだ理由は何ですか?

 

第一に英和が好きなのと、メディアの研究がしたかったからです。現在も小寺敦之教授のゼミに所属しています。高校時代から雑誌の編集に興味があり、出版業界で働きたいと思っていました。他にもエアライン業界や旅行業界に関心があり、就職実績を考えると英和が有利だと考えたからです。

 

また、高等部2年生の時(2017年)、滝澤三郎名誉教授が引率するミャンマーへのスタディツアーに参加しました。初めてのアジア旅行であり、大学生と一緒に8名で海外研修をした経験は、大学での学びにも影響を及ぼしたと思っています。

 

滝澤先生は英和だけでなく、東京大学でも授業をお持ちだったので、英和生だけでなく東大生も参加していました。優秀な大学生と毎晩ミーティングをし、1分間スピーチをしたことは今でも強く印象に残っています。また宿でお湯が出ないなどのトラブルや、タイから陸路で国境を超えてミャンマーに入ったことなども、今となってはいい思い出です。

 

滝澤先生含め、ミャンマーのスタディツアーへ一緒に行った人たちとは今でも繋がっていて、RRC(refugee running club)というランニング・グループを通して、月に一度ではありますが、皇居の周りを走っています。ただ走るだけでなく、国際関係についてのお話を準備体操や終わった後の懇親会で聞くことができ、とても勉強になっています。

 

――高等部の時に滝澤先生のスタディツアーに参加したのですか。すごいですね。大学入学後は、海外研修に参加しましたか?

 

1年生の夏休みに、プライベートでワシントン州立大学(米国)のサマープログラムに参加しました。いとこが同大の学生なので、個人的に申し込んで3週間勉強してきました。その時点ではまさか海外に行けなくなる日が来るとは予想していなかったので、1年次に行っておいて良かったと思います。

 

ワシントン州立大学のサマープログラムにて修了証を授与された際の記念写真

 

――本当に行っておいてよかったですね。大学での課外活動に関して、聖歌隊以外に携わっているものはありますか?

 

かえで祭実行委員会の講演会セクションオリエンテーション合宿のプランニングリーダーです。ただ2020年のオリエンテーション合宿は中止になってしまったので、実際に企画を実践することができませんでした。プランニングリーダーは旅行会社と協働できるので楽しみにしていたのですが、新型コロナウィルス感染拡大により合宿そのものが中止になってしまったのです。

 

2019年度のかえで祭にて講演会セクションのメンバーと記念撮影(中央が小谷さん)

 

――それは残念。他にも新型コロナウィルス感染拡大の影響はありましたか?

 

実はスペインのサラマンカ大学へ留学が内定していたのですが、派遣中止となってしまいました。2年次の後期に半年間行く予定でした。大学に入ってから第2外国語としてスペイン語を始めたのですが、担当の先生に勧められて留学を決意したんです。留学できなかったことは非常に残念ですが、留学していたはずの時間を有効活用し、その代わりに資格取得に精を出しています。

 

――なんと!前向きですね。どんな資格を取ろうとしているのですか?

 

博物館学芸員図書館司書日本語教育課程を履修中です。

 

――3つともですか?大学4年間で資格が取得できるのですか?

 

はい、大変ですがなんとか頑張っています。学芸員資格だけ現場での実習が必須なのですが、今年博物館実習に行くことができたので、卒業時には3つとも資格を取得できるのではないかと思います。

 

――着々と知識とスキルを身につけている様子が窺えます。博物館実習はいかがでしたか?

 

10月に東芝未来科学館(川崎)で実習をして頂きました。同館は株式会社東芝のスマートコミュニティセンター(ラゾーナ東芝川崎ビル)という社屋の中にある企業博物館で、館の職員さんの中にも同社の社員の方がいらっしゃいます。そういう意味では会社員と一緒に働くインターンシップのようでもありました。実習中、社員食堂も利用することができたのですが、トレーにお皿を載せるだけで金額が計算されること、交通系ICカードで料金を支払うことができてキャッシュレスであること、そしてその美味しさに驚きました。短期間ではありますが、社会人気分を味わった数日間といえます。

 

実習の最終課題がワークショップの企画提案だったのですが、私は小学生でも作れる小型掃除機の工作系ワークショップを提案しました。東芝は1931年に国産第1号の電気掃除機を発売しています。参加者にその史実も知ってもらい、同時にものづくりの楽しさも体感してもらえるプログラムが企画できたかなと思います。

 

余談ですが、東芝未来科学館の前館長さんは東洋英和の中高出身の方なんです。そのおかげ(笑)か、歴代の実習生の先輩方が模範的だったからか、館の皆様が英和生に対して非常に優しく、温かく迎えてくださったことも嬉しかったです。英和生の先輩、後輩のネットワークのありがたさを感じた実習でもあります。

 

――それは良かったですね。現在、就職活動真っ盛りかと思いますが、卒業後はこの3つの資格を活かしてお仕事をされる予定ですか?

 

まだわかりません。でも、直接でなくてもいいので、この3つの資格取得のために身につけたスキルを、今後の人生で活かせたらいいなと思っています。

 

――最後に、英和のいいところを教えてください。

 

普通、大学だと先生が身近な存在ではなくなると思っていたのですが、英和では先生に質問すると親身になって対応してもらえます。そして学生に寄り添い、わかりやすい授業をしてくれる先生が多いと感じています。

 

――聖歌隊の活動でお忙しい中、ありがとうございました。オンライン配信*を楽しみにしています。

12月21日で配信が終了となりました。ご視聴頂いた皆様、ありがとうございます。(12月24日補記)

 

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