授業ノート(Vol.4)キャリアデザインB:「お金」の問題に真剣に向き合って、自立した女性を目指したい!

国際社会学部の多様な授業を紹介する連載、「国際社会学部授業ノート」

第4回目は、キャリアデザインBをご紹介します。

皆さんが社会に出ていく上でとっても重要な「お金」について学ぶことのできる授業です!少し難しい言葉も出てきて、「私にはまだ関係ないかな…?」と思ってしまう学生さんもいるかもしれませんが、大人になるうえで「お金」の問題は避けて通ることができません。

この授業で学んだことは、将来皆さんの生活に役立つこと間違いなしですよ!





授業の基本情報

科目名:キャリアデザインB

担当教員:袁媛先生

対象学年:3年生


【どんな授業なの?】

皆さん、将来マイホームの購入、子供の教育費、老後の資金、大きな病気にかかった時の医療費や生活費の準備はどれくらい必要か知っていますか?将来の「お金」に対する不安を感じている人も多くいるでしょう。人生100年と言われる現在では、長寿のリスクにも向き合う必要があります。

2019年の日本金融庁の報告によれば、長寿化とともに老後の生活資金は公的年金制度だけに頼っていては資金不足に陥る可能性が指摘されています。このような将来へ備えるためには、資産形成が必須です。

この授業では、まず、社会保険公的年金企業年金の仕組みについて勉強し、老後や万が一の場合に、公的保険制度や年金制度にどのくらい頼れるのかについて理解します。その上で、民間保険会社の生命保険やがん保険への加入が必要か、個人の貯蓄はどの程度必要かについて議論します。

個人の貯蓄については銀行に預けた預貯金以外に、株式債券などの金融商品の運用もあります。せっかく節約して貯めた貯金ですが、現在日本の都市銀行の金利は0.002%しかなく、さらにインフレ(ものの価格が上昇すること)になると、実質的な貯蓄が減る可能性があるのです!このようなリスクを回避するために、株式、債券などの金融商品への投資は有効な手段です。授業では、個人資産形成の面における、株式や債券への資産運用の基本的な考え方を説明した上で、受講者が各自の模擬の資産運用計画を作成し、議論を行います。

さらに、資産形成のコスト意識、非課税制度の利用(NISAやIDECO)などについても説明します。

資産運用の面において、特に、株式に投資する場合、自分が買ったときと比べて株価が値下がりすると、「損したから嫌だな」と思う人は多くいます。しかし、購入したのは株価ではなく、この会社の将来だという考え方に変えてみると、確実に成長する会社であれば、多少株価が下がっても、心配する必要がありませんよね。投資のマインドを持つことは、自立した女性になるためにもとても大事です。この授業は、投資のマインドを育てるためにも、大変良い機会になりますよ!


先生からのメッセージ

皆さんは大学受験にたくさんの時間や費用を費やしています。大学受験をしなかったら、アルバイトでお金を稼げるし、旅もできますね。ある意味で、人生は投資で成り立っています。授業では「お金」に関わる資産形成について講義を行いますが、実際、若いうちの人的資本形成(大学への進学、資格の習得、様々な体験など)が何よりも重要だと思います。



将来の「お金」のこと、「何とかなるさ」って思っちゃってたなあ。
でも、この授業を通して、
老後は年金だけで生活できるのか、ただ貯金しているだけで大丈夫か、
自分の生活に直結する大事な問題に、いっぱい向き合うことができた。
社会に出る前に、「お金」について学ぶことができて、本当によかった!


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