ゼミノート(Vol.4)古川のり子ゼミ――自由な発想で、神話、漫画、アニメの新たな解読を目指しましょう!

 ゼミを紹介する連載「国際社会学部ゼミノート」の第4弾!


そもそもゼミって?
国際社会学部では、2年生から本格的にゼミ活動がスタートします。
取り組みたいテーマや教わりたい先生を自分で選び、議論や実践を通して主体的に理解を深めていくゼミは、大学での学びの醍醐味です。

本学は少人数制教育をとても大切にしていますが、その中核にあるのがゼミ活動です。
十数名程度の固定メンバーで1年間(以上)活動するので、先生や仲間との深い絆が芽生え、新しい世界に出会ったり、苦手を克服したり、自分を成長させる最高の機会になりますよ! 

☞具体的にどんなゼミがあるのか、みていきましょう!




古川のり子ゼミ

古川ゼミは、古代の神話から現代のアニメまで、日本の様々な物語の解読を試みるゼミです。


古川先生のご専門は神話学で、神話や昔話など、日本の古い伝統的な物語を分析していらっしゃいます。古川先生によれば、「神話や昔話は、日本の人々の心の物語です。そこには私たちの心の奥底にあるものの考え方—世界観が表現されているのです。」とのこと。なんだかとても興味がひかれます!


古川ゼミではまず、物語に表されたそのような世界観を解読するための、いろいろな理論・方法を学びます。そのうえでそれを利用して、自分なりの物語分析に挑みます。作品内に見えてきた世界観は、その作家独自のものかもしれないし、古代神話につながるような日本人に共通するものの考え方かもしれません。


まだ誰も指摘していない、新たな解釈の発見への道は誰にでも開かれています。たとえば先輩たちは、このような面白い卒業論文を完成させました。

➤『進撃の巨人 エレン・イェーガーの自由』(漫画)
人間とは何か?自由とは何か? 根源的な問題に正面から立ち向かう!
 
『耳をすませば・平成狸合戦ぽんぽこ・千と千尋の神隠しに見る故郷〈多摩〉』(アニメ)
ジブリの3つの作品の間に「多摩」という意外な共通点を発見。現地調査も。

『ファイアーエムブレム覚醒の分析』(ゲーム)
プレイをすべて動画に撮り、あらゆる可能性を繰り返しチェックしたこの根性!

『アフターダーク』(村上春樹小説)
登場人物の行動をすべて、綿密なタイムテーブルに書き込んで対比してみると・・・。


誠実に追究していけば行くほど、壁にぶち当たりもします。それでもあきらめずに考え続けていくと、ある時ふと道が開けてワクワクドキドキの新展開が始まります。確実な根拠に基づいて自分で考えて結論を出す。こんな思考力が身につけば、どこの社会に出ても自分の足でしっかり道を切り拓いていけるでしょう。


古川先生からメッセージ

自分の解釈を深め、新しい発見をするためには時間がかかります。遠回りに思える仕事をコツコツ続ける根気も必要です。手っ取り早い答えを求めず、他者の解釈を疑いましょう。ゆっくりじっくり、自分の眼で見て考えること。そのうえで自由にのびのびと発想を広げていくこと。それがこのゼミの方針です。


普段何気なく触れている日本の漫画やアニメ。

時間をかけて読み込んでみると、その先に新しい世界が見えてきます!

ワクワクドキドキ、物語に隠された世界観を探す冒険の始まりです!



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