留学で世界が広がる!――国際コミュニケーション学科 3年 徳永あいさん

 今日は、2年生の後期にカナダのヴィクトリア大学の付属の語学学校(以下UVICと記す)に語学留学した国際コミュニケーション学科3年の徳永あいさんに留学経験についてお話を伺います。*留学期間:約5か月間(2022年9月~2023年1月)


UVICへの語学留学はいかがでしたか?

もう最高でした!行く前は、「留学準備講座」などで、日本と異なる環境、たとえば安全性についての注意喚起の映像などを見せられたこともあり、不安と恐怖さえ感じていたんです。英語もできないし、海外に行ったこともない、親に経済的な負担もかけて、留学生活がうまくいかなかったらどうしようなど、漠然とした不安がありました。

 虹の

虹のかかったナイアガラフォールズで


―そうだったんですね。でも日本のような安全な環境は世界中でもまれですから、そのような情報も大切ですよね。 

それは分かります。日本にいると安全な環境は空気のような感覚になってしまっているので大切な授業でした。 


―どうしてカナダのUVICを留学先に選んだのですか? 

カナダの中で留学先を検討していたのですが、オタワ大学OLBIは、地域的にフランス語も使うらしいと聞いて、無理~って(笑)ブリティッシュ・コロンビア大学ELIはバンクーバーにあり、日本人が多いと聞きました。ヴィクトリア大学ELCUVIC)は、カナダでも田舎で勉強に集中できると思ったのと、バンクーバーより日本人が少ないというのが理由です。とにかくこの留学を無駄にしたくなかったので、そのための環境を第一優先に考えました。

 

―結果、大成功だったのですね!ホストファミリーはいかがでしたか? 

日本にいるときに、「ホストとうまくいかなくて苦労した」などという情報も耳にしてしまうので、それも不安の一つだったのですが、私のホストファミリーは最高でした!両親と高校生のお嬢さんの3人家族なのですが、近くにホストマザーのご両親が住んでいて、毎週末一緒にご飯を食べるので、多くの人に囲まれて過ごせましたし、家族として受け入れてくれました。帰国するときには、お母さんが「家の鍵を返さなくていいよ、いつでも戻っておいで」と言ってくださるほど家族同然に接してくださいました。私も「必ずまた戻ってくるね!」と約束して帰ってきました。

 

―それはラッキーでしたね。でもそれだけ信頼されるということは、留学中の徳永さんの姿勢や行動を見てのことだと思います。がんばりましたね!学校生活はどうでしたか? 

UVICの環境も最高でした!映画館があったり、フードコートも充実してました。施設の充実だけでなく、先生方とスタッフの皆さんが最高なんです。先生たちはみんなフラットで、最初にファーストネームで呼び合うことなどを約束したり、何でも話せる雰囲気で、たくさんの会話を通じて英語を学べました。スタッフの皆さんも、仕事時間外でもたくさんコミュニケーションをとってくれてサポートしてくれました。一緒にゲームをしたり、友人はスタッフさんと一緒に旅行にも行っていました。スタッフさんたちがフレンドリーでいつも会話のきっかけを作ってくれたのも英語の上達に役に立ちました。それも仕事だからという感じではなく本当に自然に会話が弾み楽しかったです。

 

―それは本当に素晴らしい環境ですね。クラスメイトとの関係はいかがでしたか?

英語のクラス分けで、最初真ん中のクラスに入りました。そのクラスは、日本人留学生が数名いましたが、その他は韓国、メキシコ、コロンビアなどから来ている留学生と一緒でした。私は英和で第二外国語で韓国語を履修していたので、韓国人留学生とは韓国語で話したりして、韓国語も学ぶ機会も多くありました。韓国語もかなり上達して、帰国後、韓国語検定topikにも合格しました。


UVICのオリエンテーションで韓国人留学生とダウンタウンツアー
 

―語学学校以外にはどんなことが楽しかったですか? 

語学学校は、月曜日から金曜日まで、朝830分から1245分ぐらいまで授業があるんですね。留学を充実させたかったので、午後の時間を無駄にしたくなくて、部活やボランティア活動もしました。部活で軽音楽部に所属したり、海の清掃活動にも参加しました。海の清掃では一つのゴミ箱を4人で使用するので、あっという間に友達ができました。日本語クラブにも入って、日本語を学んでいる学生のサポートもしました。また、学校の外に出て現地の友達を作りたかったので、一度もやったことないのに社会人バレーボール部にまで入っていました(笑)。

 

―留学生活を無駄なく過ごしたんですね~ 充実してましたね。 

毎日、朝目覚めるときに「幸せ~」って感じる毎日でした。またいつかここに戻って来たいと強く思いましたし、絶対に戻ります!

Hatley Castleで韓国人留学生と一緒に


―自分自身の変化や成長については、どのように感じていますか? 

自分でも本当に驚いているのですが、留学前は友達も少なくて、自分から積極的に人と関わるというタイプではなかったのです。消極的というか、一人でいる方が楽だったし、人と関わることに不安や恐怖すら感じていました。

でも、留学をきっかけに自分でも別人のように積極的になったと思いますし、何でもチャレンジしたいと思うようになりました。自分からどんどん話しかけて友達をつくるようになったし、初対面の人でも物おじせずにコミュニケーションが取れるようになりました。自分の変化に自分が一番びっくりしているかもしれません。そういう意味では、留学が私の人生を変えてくれたと思うぐらい貴重な体験だったと思っています。

 

―英語の上達も実感してると思いますが、いかがですか?

語学留学では、留学前と帰国後にTOEICの試験を受けるのですが、帰国後のスコアは留学前より220点アップしていました!うれしかったですが、これからも英語学習に力を入れて、卒業までに850点を超えることを目標にしています。帰国後、英語と触れる機会が減ってしまったことに不安を覚えて、今は、英語を使ってコミュニケーションをとれる会に参加して、毎週いろんな人たちと英語で会話して、英語に触れる機会を作っています。

 

―先日UVICから先生が来て、これから留学する学生と帰国生との交流会が開かれましたね。徳永さんがUVICでの留学経験について英語で発表していたのを聞きました。原稿もほとんど見ないで生き生きと発表している姿は素晴らしかったです。

ありがとうございます。練習の時はもっとうまくできたのですが(笑)。あのような大勢の前で英語で発表するということは、留学前の自分には考えられないことだったのですが、自分の変化に満足しています。留学経験によって、私の人生の扉がいくつも開いて、その向こうにたくさんの人たちがいて、友達ができて、刺激を受けて、自分の将来の目標にもつながりました。本当に本当に留学して良かったと思っています!

 

留学経験を英語で発表@東洋英和


インタビュー後記

留学すれば誰でも英語力が向上するわけでもないし、人間的な成長が得られるわけでもありません。徳永さんの成長は、留学中の積極的な行動と努力のたまものです。留学経験を成功させるためには、努力と積極的な姿勢が大切だということが改めて分かりました。これからもチャレンジし続けて素晴らしい人生を歩んでください。


コメント